こんな時代だからこそ、生まれるモノ。

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――あのメーカーが国内の生産拠点を中国へ。
――あのブランドが値下げ。


…なんていうニュースばかりを耳にするこの頃。

不況不況と騒がれる中で繰り広げられるのは
新製品の開発と投入競争。

「これまで最大の冬のバーゲン」、
「初めての春のバーゲン」。

消費を促すための新製品発売と値下げが繰り返されて、
欲しいものを買うタイミング、ものの定価がなんだか分からなくなってしまう。


多くの人の「何とかしないと」という思いが、モノゴトを難しくしている。

でも、解決策を考えることも難しいけれど、
この状況にジタバタしないでいるというのもまた難しいのだろう。



そん中で、コンパクト・デジタルカメラについて
ある興味深い記事があった。


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液晶が大きいわけでもなく、画素数がズバ抜けているわけでもない、
そのカメラは、根っからの写真好きに選ばれ、
ヒット商品が生まれにくいコンパクト・デジカメというカテゴリの中で
「定番」とまで呼ばれるようになった。

長年のユーザーに支持され、「ちょっとカメラにこりたいな」という
新しいユーザーにとっても気になる存在だという。

そのカメラは、
「変わらない、変えないこと」で絶大な支持を生んでいた。

外観デザインや基本路線は変えずに、
ファームウェアの提供によるカメラ内部のソフトウェア更新といった
他メーカーがあまり行わないサービスを展開。

また、新モデル発売とほぼ同じタイミングで旧モデルにも
ソフト面で新たな機能を追加させるという。

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「――これは、すごく画期的」と思った。

自分でも最近ノートPCや電化製品を買ったのだけれど、
買った直後に新モデルが発売になったり、
大きく値引きされてしまったり。
たとえ直前に買っていても、同じ待遇を受ける事ができない
ことに、矛盾を感じることが続いていた。

人付き合いでもそうだけど、こんな時代だからこそ、
メーカーが古い付き合いのユーザーを尊重することで
両者の間に深い信頼が生まれていくのだと思う。


そのカメラが売れ続ける理由。
それは、「カメラのコンセプト、性能、サービスを保とう」という
メーカーの実直な姿勢と、
「少し値が張っても末永く使えるカメラを買いたい」というユーザーの
思いが繋がったからだった。

「ロングライフ」って、こういうこと…と感じた。

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地球温暖化、世界的な不況。
本当に楽しくないニュースばっかりだけど、
こういう状況だからこそ、良くも悪くも「環境」について
見直されて、「エコ」という発想をみんなが考えるようになった。

いろんなデザインの氾濫が、逆にモノの特徴を見えずらくして、似たようなものを
大量に生み出したからこそ、「コンセプト」や「アイデンティティ」を
ちゃんと考えようという流れを生み出した。
使い捨てによるゴミ問題、人材面での雇用問題が、
単純に「新しいもの」を良しとするのではなく、「素材を生かした経年美」を
考えようという”気づき”となったのだと思う。



多くの人が悩んで、たくさんの苦難が生まれ、

「淘汰」されたり「挫折」したりすることも増えるだろうけど、

この波の中で、モノゴトの本質や人の本音が洗い出されて

けっこうイケテル未来がくるのかもしれない。
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by thinking_grove | 2009-03-17 01:26 | 雑記


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