<   2010年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

久しぶりに。

スケッチ。

どんどん描くようにしよう!


ミュウ_for_blog

[PR]
by thinking_grove | 2010-08-25 02:23 | スケッチ

展示会巡り。

d0108212_1649436.jpg


お盆休みの後半は、東京へ展示会巡りに。


いろいろな展示が気になっていたけれど、
その中でも印象的だったのが、森美術館、ネイチャー・センス展


一番観たかった、吉岡徳仁さんの展示。

d0108212_16533191.jpg

d0108212_16535145.jpg

d0108212_1654732.jpg


風に舞う羽毛で雪を表現したインスタレーション「 スノー 」や、
ガラスの椅子「 Waterfall 」など、自然現象をあらわした新しいデザインのかたち。

吉岡さんの展示は、本当に純度が高い。

風で舞い上がった羽毛が、ゆっくりと舞い降りてくる様子は、
冬の寒い夕方に、空からどんどん降ってくる雪を観た記憶がよみがえってくる。
椅子や結晶も、それ自体のかたちはスッと差し出されたように素っ気ないけれど、
空間を訪れる人に作品を観て感じてもらうための演出、
それぞれ存在感、透過した光はどこまでも美しかった。




d0108212_16543471.jpg


篠田太郎さん、栗林隆さんそれぞれの展示も良かった。

自然そのものを観ている訳ではないのに、何かエッセンスのような、
抽出された“大切な部分”を眺めることで、作品の向こうに風景を感じる展示でした。



d0108212_16545051.jpg


森美術館に出かけたのは今回が初めてだったけれど、
あんなに高いところにある美術館とは思わなかった。

会場の中からも眼下に東京の街が見えて、
普段の視線とは離れた、不思議な感覚で展示を観る事が出来ました。



d0108212_1655777.jpg


じっくりと各展示を眺めて会場を出るころには夕方になっていました。
展望台からはちょうどライトアップされはじめた東京タワーが。

スカイツリーも気になるけれど、東京タワーもやっぱり良い。
見とれてしまいました。




- - - - -

ネイチャー・センス展は、会場内での写真撮影が一定の条件内で許可されていました(著作権についてはクリエイティブ・コモンズの枠組みを採用)。

別の日に観に行った東京都現代美術館の「こどものにわ展」でも写真撮影も同様に許可されており、美術展の展示手法、その告知方法の新しいかたちが始まっているようでした。
他の来場客の方々にきちんと配慮しながらであれば、感動を写真に収められるというのはすごく貴重な機会だと感じました。展示会の見方が変わるきっかけにもなるかもしれません。
[PR]
by thinking_grove | 2010-08-22 17:27 | 東京

霊泉寺の夕暮れ (2)

d0108212_23522022.jpg



広場に車をとめて歩くと、すぐに集落の入口に霊泉寺が見えてくる。
境内の手前に鐘楼、奥に本道が鎮座している。

古刹霊泉禅寺は、謡曲「紅葉狩」に登場する平維盛が、
戸隠の鬼女紅葉を退治したあとの帰り道で立ち寄ったこの地の
湯で傷を癒し、寺を建て霊泉寺と名付けたと伝えられている。

ただ建立の年代については、968年(安和元年)とする説や、
1278年(弘安元年)とする説など、複数存在するらしい。
というのも明治10年に、霊泉寺は火事で一度ほぼ全焼し、
歴史についての書物がなくなっているそう。



d0108212_23583169.jpg


いずれにしても、木々に囲まれた本堂はとてもきれいだった。

白壁と曲線がいかされた窓、大屋根。
土地をふくめた建築としてのかたちが美しい。


境内で「霊泉寺大欅(けやき)」という看板を見つけた。
「幹の太さ約9.4メートル、樹の高さ約35メートル……」との記述を読み、
さぞや立派な姿ではと、にわかにドキドキしながら辺りを見るのだけれど、
それらしきものが見当たらない。

どうしてだろうと思いながら階段を降りた所で、その樹があった。


d0108212_0332163.jpg



きっと何かの原因で倒れてしまったのだろう。
石垣の上まで力強く張り出した根、幹だけが残っていた。

七百年を超える時を生き抜いた巨樹。
倒れる前の姿の勇壮さはいかばかりであったのか。
想像しながら、何よりもその樹のスケールに圧倒されてしまう。

長い時を生き、土地に根づいた巨樹を見ると、
それが放つオーラに強い感動を覚える。
樹木なのだけれど、何か別の生き物のような、
人のように考えたり話したりできる力を持っているような、
そんな存在に感じられる。

できることなら、倒れる前の葉を茂らせた大欅に会ってみたかったけれど、
その根、幹を間近に見れただけでもここに足を運んだ甲斐があった。



それから霊泉寺境内を離れて、町の中を川上方向へふたたび歩く。

道沿いに立ち並ぶ旅館や共同浴場を眺めながら、
その建物、町並みの雰囲気に時代を見る。
この土地が長い歴史の中に存在しているのだとあらためて感じる。


集落を抜け、人家も少しずつまばらになってきた辺りにも、
不思議な存在感を持つものがあちこちにあった。

農具置き場のような小屋、小さな祠、古い橋。
何の変哲もないようでいて、目が引きつけられてしまう。

d0108212_1232545.jpg

d0108212_1241733.jpg

d0108212_1252346.jpg



それらを眺めながら歩いているだけで、楽しくて仕方がない。

何気なく残ってきたものや、住んでいる人々の生活の中で生まれてきた
ものが持つ独特な力を感じました。


辺りを見て歩きながら、ふと昨年の夏に訪れた
群馬の中之条ビエンナーレを思い出しました。

町のあちこちに設置されたアートやオブジェたち。
映画の撮影地でもあった中之条が、
アートと出会うことで更なる「場としての力」を持ち、
多くの人を引きつける魅力を持った夏―。


霊泉寺の温泉街と中之条では、環境も人の動きもあまりにも違うけれど、
人が寄り付きにくい山間の集落の持つ「場」としての力、歴史、
流れる川がそう思わせたのかもしれません。

松本からの帰り道でフラリ立ち寄った霊泉寺の夕暮れは、
思いがけず、刺激的な夏の散歩となったのでした。

いつかまた温泉に入りながら、じっくりと霊泉寺を楽しみたいと思います。


- - - - -


帰宅してから、霊泉寺のことを調べてながら見つけた大欅の写真。
やっぱりすごい樹でした。


■霊泉寺大欅  ー上田市文化財マップー

[PR]
by thinking_grove | 2010-08-09 01:58 | 長野

霊泉寺の夕暮れ(1)

d0108212_1641110.jpg



松本に向かう道中、鹿教湯温泉のほど近くで見かけた「霊泉寺温泉」の看板。
霊泉寺という名前の響きが気になって、帰路途中で寄り道。


表の道路から脇道に入り、細い川に沿った小径を進んでいくと、
山に囲まれたほんの少しの平な土地に、田んぼや畑が広がる。
静かでひと気のない、だけどきちんと手入れされた田畑の風景。

もう少しで集落かな……という辺りで、小川が流れ込む沢を見つけ、
引き寄せられるように車を降りて近づいてみる。

林の木陰の中にあって、吹いてくる風がなんとも涼しい。


d0108212_15362725.jpg



岩が大きく削られ、不思議かたちの淵ができていた。
青く深い水底は、眺めていると吸い込まれそうになってくる。


d0108212_15581811.jpg



「稚児ヶ淵」というこの淵。
名前の由来が脇に立つ看板に解説されていた。

昔、霊泉寺のお稚児さんが淵の近くで出会った美しい娘に夢中になり、
「あの娘は魔物だから会うてはならん」と諭されながらも通い続けた。
そしてある日、娘が淵の中から手招きしているのを見て、迷わず飛びこんでしまった……。

……分かるなあ、その気持ちは。


そんな背景があるからということもあるけれど、
辺りには何ともいえない雰囲気がある。

夕方頃の夏の光が差し込む林はすごく美しい場所だった。


d0108212_16213957.jpg



そこからまた更に奥へ進んでいくと、小さな集落が見えてくる。
車を降りると、温泉の独特な匂いがしてきて、なんとも言えず嬉しくなってしまった。


d0108212_16264367.jpg



……
[PR]
by thinking_grove | 2010-08-08 16:32 | 長野


生活と絵


by thinking_grove

プロフィールを見る
画像一覧

日々の生活の中で、観ることや感じること、そして絵のことを中心に。

伊藤夕歩

●HP
Thinking Grove


CERAMIC STUDIO FUSHA

以前の記事

2016年 08月
2012年 03月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
more...

カテゴリ

全体
スケッチ
散歩
雑記
長野
東京

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧