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アンドレ・ケルテス写真展。

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今日は午後からメルシャン美術館。
ずっと行きたいと思っていたアンドレ・ケルテス写真展
出かけてきました。

アンドレ・ケルテス(1894-1985)は、
20世紀前半のモダニズム写真の先駆者として、
ブラッサイやアンリ・カルティエ・ブレッソンにも影響を与えた
写真家。ブタペストからパリ、ニューヨークと世界を旅しながら
素晴らしい写真を残した人です。

会場の中に入った瞬間から、モノクロームの写真の中の
景色や人の姿に引き込まれていきます。
ブタペスト時代からパリ時代のころの写真が特に素晴らしかった。

20歳の時に召集され、戦地に赴いた時にも、
戦争という時代のつらさを写し取るのではなく、仲間たちの日常を
隣からそっと撮っている。仲間との友情や、現地の人達への
あたたかいまなざしを感じました。

時代の建物や人々の姿を美しく切り取る写真の数々。
日常の美に気づく力、身の回りの人々を愛する包容力と
やさしさを持った人だったのだと思いました。



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メルシャン美術館の敷地に隣接するウイスキー貯蔵所。
周辺もどんどん緑になっていて、気持ちの良い風もふいて。

いよいよ夏です。
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by thinking_grove | 2011-06-19 22:17 | 散歩

村上富朗さん 「木の椅子百脚」展。

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今日は東御市で一日かぎりで開催された
村上富朗さんの「木の椅子百脚」展へ。

村上さんは御代田町の浅間山山麓にある工房で
ウィンザーチェアやシェーカー家具づくりに取り組まれてた
現代日本を代表する木工作家。

会場には、村上さんがこれまで作ってきた椅子たちの中から
100脚以上が集められ、工房での制作風景をうつした写真と
ともに展示されていました。


日本の住宅建築の巨匠、吉村順三さんの仕事にも
携われていた村上さん。

27歳のころにアメリカンウィンザーチェアの魅力に魅せられ、
以来30有余年、作られてきた椅子は何百脚にも及ぶそうです。

会場には、村上さんとともに仕事をされ、長年親交の深い
建築家の中村好文さんや工芸家の三谷龍二さん、
雑誌「考える人」の編集長もされていた編集者の松家仁之さんが
ゲスト対談。村上さんとの長年のエピソードをお話しされました。

木工職人の四代目として育ち、幼少のころ気づけば
かんなくずの中で遊ばれていたこと、
国内だけでなくアメリカの工房でも家具づくりに従事する中で、
その素晴らしい技は今なお海外の作家からも賞賛されていること。
職人としてコツコツと制作に励みながらも
お酒や音楽が大好きで、その朴訥とした人柄で
多くの人から愛されていること。

一つひとつのお話が楽しく、
とてもあたたかい空気が会場を包み込んでいました。


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そして今日の展覧会、実は企画自体がスタートしたのは
ほんの一ヶ月あまり前のこと。

通常では考えられないほど短い準備期間の中で、これほどの
魅力的な会が実現したのは、村上さんとともに家具づくりに
携わってきた長野県の木工作家の皆さんの協力の賜物でした。

企画スタート直後から、どんな展示にするのか、また
村上さんの手元から多くの方の元へ“お嫁入り”していた
椅子たちの所在リストをつくり、展覧会のために一日だけ
お借りする許可を取り付けていく――。
木工作家仲間の皆さんのネットワークの中で、
連日連夜メールや電話で連絡を取り合いながら、今日という日を
迎えたのだそうです。

後半のゲスト対談では、今回の展覧会を中心メンバーとして
企画された谷進一郎さんや、高橋三太郎さん、須田賢司さん、
東京国立近代美術館の諸山正則さんが
木工作家から見た村上さんの仕事ぶりを語られました。

壇上に上がった方々だけでなく、今日の展覧会のために
奔走した多くの木工作家の皆さんが、仕事仲間でもあり、
強い絆で結ばれた親しい友人でもあるのだと感じました。



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子どものころ両親に連れられ村上さんの工房へ遊びにいったこと。
村上さんが中村好文さんと一緒に作った
ツリーハウスにのぼらせてもらったこと。
かんなくずの中にいるカブトムシの幼虫をもらったこと。
展覧会場を歩きながら、本当に多くの思い出が浮かんできます。

そんな大切な親戚のおじさんのように感じてきた村上さんが、
一人の木工作家として、どれだけ素晴らしい作品を生み出し、
どれほど多くの人たちに愛されているのかを感じました。


今は病気の治療に取り組まれている村上さん。
早く良くなって、これからも素晴らしい椅子をつくり続けて欲しい。
心からそう祈っています。
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by thinking_grove | 2011-06-19 08:00 | 雑記

御苑の春。

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四月の新宿御苑で描いたスケッチに
ようやく色を塗りました。

御苑には本当にたくさんの種類の桜の木があって、
出かけた日も、広い敷地のあちこちでピンク色の花が満開でした。
きれいに咲いた桜を眺めながら、結局その日は花びらを落とした
ソメイヨシノの並木道を描きました。

その日は、足下に落ちた桜の花びらの色と、
うねるような幹の並びが良いなあと思ったのですが、
その感じはあんまり出なかったかな。


色を塗りながら、出かけた日の桜を思いだしつつも、
しばらく時間が経ってしまったせいか
夏のような緑になったのでした。



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by thinking_grove | 2011-06-12 18:17 | スケッチ


生活と絵


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伊藤夕歩

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