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村上富朗の「木の椅子たち」展。

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土曜日の夕方、
東京は表参道駅からほど近くのスタジオで開催されていた
『村上富朗の「木の椅子たち」展』へ出かけました。

六月に長野県東御市で開催された「木の椅子100脚展」に続き、
村上さんご自身が選び抜かれた30脚を集めての
東京での展示会でした。

当初は会場入りする予定だった村上さん、
残念ながら7月3日に亡くなられてしまいましたが
東京での展覧会の実行委員である
中村好文さんや小泉誠さん、佐藤重徳さん、入夏広親さんをはじめ、
多くの方が訪れ、素晴らしい展覧会でした。

会場に集められた椅子達も、やはり素敵で、
一脚一脚に座りたくなるほど。



展覧会の初日だった昨日は、
中村好文さんを中心にトークイベントが開かれ、
村上さんの家具作家としての仕事ぶりについて語られました。

住宅建築で村上さんとともに仕事をされた中村さんや小泉さん、
長野での家具作家仲間であった谷進一郎さん、三谷龍二さん。
30年以上のお付き合いをされる中で、お互いの
仕事を認め合い、本気と本音でお付き合いをされてきた方々
だからこその、様々な思い出やエピソードがあって、
お聞きしながら感動してしまいました。


会場の一角に置かれた二脚のサックバック・チェアについての
中村さんの言葉が印象的でした。

「三十年前、
 出合ったころに村上さんが作っていたサックバックと、
 今年の春、最後に彼が手がけたサックバック。
 二つを並べると、初期のころから村上さんがいかに完成された
 技術を持っていたかが分かる――。
 今日この二脚を並べられただけでも、
 この展覧会を開くことができて本当に良かった」


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弟子を取らなかった村上さん。

その優れた技術や素晴らしい手仕事、豊かさを、
今後いかに残し、どう若い人達に伝えていくのか。
トークイベントの後半で語られたのは、
村上さんの仕事の「映像化」についてでした。

三月に村上さんの病気が分かり、
「彼の仕事を映像として記録に残し、
 これからの家具作家たちのお手本としたい」と考えた中村さんの呼びかけで、
映像作家の瀬戸山玄さんと中川陽介さんのお二人が
村上さんの仕事風景を撮影されたのだそうです。

編集途中の映像が会場で流されていましたが、
木のアームや座面、バーなどのパーツが
ノコギリや鉋で加工され、椅子として組み上がっていくまでの
場面を見ることができ、一脚の椅子がどれほど多くの
工程や仕事によって生み出されているのかを感じます。

画面の中で、
「シャッ、シャッ、シャッ…」、「トン、トン、トン…」という音とともに
リズミカルに、そして迷い無く道具を操り
椅子づくりに取り組む村上さんの姿を見ていると、
今もどこかで元気に仕事をしているのではないかと
思えるほどでした。

映像は10月頃にはDVDとして販売されるそうです。
こちらもぜひ、拝見したい。


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トークイベント後、スタジオ屋上でのパーティーでは、
会場を訪れた大勢の人たちが、村上さんを偲びながら
たくさんのお話をされていて、涼しくなりはじめた
夕方の時間が本当にゆっくりと流れました。

会の終わりは、
天国の村上さんに届くようにと
中村さんオリジナルの「三本締め」で。

はじめに両手の二本指をたたきながら
静かにはじまる手拍子が、
最後には手拍子の気持ち良い音になって。

集まった人達の拍手が、
空に向かっていつまでも響いていました。


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by thinking_grove | 2011-07-18 21:50 | 東京

額。

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日曜日の夕方、
描きっぱなしでそのままになってしまっていた
絵の額を見に、町の画材屋さんへ。

形も色合いも、様々な額がある中で、
木の質感で「これは」と感じたものを相談しました。

くわしくは調べてもらってからですが、
自然な雰囲気になると良いなあと
考えながら帰りました。
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by thinking_grove | 2011-07-04 21:47 | スケッチ

ご冥福をお祈りします。

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今日の未明、村上富朗さんがご逝去された。

春にご病気が分かり、すぐ闘病生活に。

つらくきびしい時間だったはずなのに、
それを嘆くのではなく、友人の方々との時間を
大切に愉しみながら過ごされていた。

誰に対しても同じように接し、
家具職人として自らの仕事に常に
真摯に取り組まれてきた村上さん。

家族みんなが大好きで、
一緒に過ごす時間をいただけたことに、
心から感謝しています。

天国では好きだったお酒を呑んで、ゆっくり休んでくださいね。



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【 追記 】
ご葬儀・お通夜はご親族のみで執り行われるそうです。
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by thinking_grove | 2011-07-03 22:53 | 長野


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日々の生活の中で、観ることや感じること、そして絵のことを中心に。

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