紅葉。
長野も紅葉の11月です。
御代田ではどんどん散り始めていますが
町によっては、まだまだきれいな山の色を楽しめます。
あんまり寒くならない内に、秋の散策に出かけたいと思います。
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by thinking_grove
| 2011-11-12 01:10
| 長野
アーヴィング・ペンと三宅一生、Visual Dialogue展。
しばらく前に、「アーヴィング・ペンと三宅一生展」を観に出かけました。
写真家アーヴィング・ペンさんと三宅一生さん、
二人の天才が洋服と写真でコラボレーションをして、
より素晴らしい創造が生まれた記録。
三宅一生さんがデザイン、パリコレで発表した服を、
北村みどりさん(現 三宅デザイン事務所 代表取締役)が
ペンさんの事務所を訪ね、服から得たインスピレーションをもとに
まったく新しい発想のもとに写真撮影が行われる。
そして、その写真をもとに
グラフィックデザイナーの田中一光さんがポスターへ仕上げる……
会場を入ってまず流されるアニメーションで
主要メンバーのやり取りが紹介されていて、とても面白い。
洋服がどんな工程のもとでデザインされたり、
パリコレで発表されていくのかを知らない人でも
すんなりと理解できるよう工夫がこらされています。
アニメを見終わった後、広大な空間に設けられた
特大スクリーンに映し出される写真作品は、
まさに圧巻で、ドキドキするほど刺激的でした。
会場では、ペンさんのオリジナルプリントや、
ISSAY MIYAKEの洋服を撮影する前に、
ペンさんがいつも描いていたイメージスケッチも展示されていて
素晴らしい写真が生まれた過程が伝わってきます。
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21_21のサイトでは、会場の様子が紹介されています。
■Exhibits
http://www.2121designsight.jp/en/program/visual_dialogue/exhibits.html
そして、ギャラリーで上映されるアニメーション
「Irving Penn and Issey Miyake: Visual Dialogue」は
カートゥーニストのマイケル・クロフォードが原画を手がけたもの。
THE NEW YORKERウェブサイトでアニメーションのダイジェストが
紹介されています。
■KETCHBOOK: ISSEY MIYAKE AND IRVING PENN
Posted by Michael Crawford
……実際は9分以上あるこのアニメーション。
シンプルな絵がなんとも愛嬌があって、楽しい。素敵でした。
会場構成は建築家の坂茂さん。
近年では震災の復興住宅などでも活躍されている方です。
シンプルだけど、写真や映像、文章にダイレクトに触れることができる
ようになっていて、観る人が印象的な時間を過ごせる空間。
展示を観る時に座れる椅子も、坂茂さんのデザイン「CARTA chair」で何とも贅沢です。
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ブランドも、作品も「オリジナル」であること。
その大切さや、それを保ち続けるための努力を感じます。
……いやはや、これまで21_21で観た展覧会の中でも
一番刺激を受けるものでした。
残念ながら観に行った日はあまり時間がなくて
駆け足で観てしまいましたが、あまりに面白くて
会場を去りがたい気分になってしまいました。
会期は何と来年2012年の四月まで(!)とのこと。
ぜひ、二回でも三回でも、あらためて観に行きたいと思います。
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by thinking_grove
| 2011-10-23 15:17
| 東京
押上にて。
週末は東京へ。
スカイツリーを描こうと、浅草から押上周辺を歩きました。
まず、浅草の雷門から浅草寺までの仲見世通りの
活気に驚きました。大勢の人とたくさんのお店。
歩きながら、何とはなしにワクワクしてしまいます。
初めて訪れた浅草寺はとにかく大きく頼もしい雰囲気でした。
参拝客は年配の方が多いのかなと思っていたのですが
意外や意外、若い人の方が多かったです。
海外からの人も多く、中国や台湾、欧米、インド……と
国際色豊かな浅草でした。
それからいよいよ押上方面へ。
スカイツリーを目指しながらあちこち歩きました。
隅田川周辺では、
広い川面の向こうにツリーやアサヒビール社屋が
眺められますが、……うーん、これは難しそう。
隅田公園から眺めるツリーも良かった。
公園の緑の向こうにニョキッとスカイツリー。
何だかギャップのある不思議な組み合わせで、
ほのぼのするなあ。
そして今日一番良かったのは、牛島神社の境内。
手作りの品やお菓子のお店が並ぶマルシェのような
イベントが開催されていて、たくさんの人たちが眺めたり
お店の人と話したり。何とも楽しい雰囲気です。
午後の時間、コーヒーとマフィンを買って
境内で流れるミニコンサートの音楽を聴きながらスケッチ。
時間を忘れて集中できました。
「おお、調子が出てきたかなあ」と思ったものの、
この日はこれがピークでした。
近づけば近づくほどにスカイツリーは見上げるように大きくなり、
絵というよりも写真ばかりたくさん撮ってしまいました(笑)
天気も良く、十月半ばにして夏のように暑かった一日、
久しぶりにたくさん歩き、夕方ごろになると
ツリーも川面も夕日色に染まりました。
スカイツリーはモノにできなかったけれど、
一人満足しつつ帰路についたのでした。
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by thinking_grove
| 2011-10-17 00:26
| 東京
月の輪。
夜、薄曇りの空に浮かぶ満月の周りに、
ぼんやりと輪が見えました。
初めてみた不思議な月の輪。
何となく、いつもよりも辺りが静かなような。
しばらく眺めてから家に入りました。
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by thinking_grove
| 2011-10-13 01:55
| 散歩
ホンモノ市、油屋旅館。
今回のホンモノ市で
何よりも印象的だった油屋旅館の建物。
堀辰雄さんも定宿とされていたという旅館だけあって、
やはり素敵な建物でした。風情もあるし、何より
心地よい落ち着きを感じました。
旅館としての経営が終わってしまってから、数年もの間
持ち手が不在となっていたこの建物を、
「今後もこの建物と場所を守り、保存していかなければ」と
地元の古書店「追分コロニー」さんが中心となって
維持活動に取り組まれたことで、
この信濃追分のシンボルが、取り壊しや売却という
危険性を回避できたのだそうです。
今年の夏までにギャラリースペースの改修を終えて、
ホンモノ市では大勢のお客様が来場され、
楽しくあたたかな出会いと時間が生まれていました。
冬から来春までの間にはいよいよ本館の改修に
着手されるとのこと。来年のホンモノ市の頃には、きっと
ますます魅力的なスペースとして生まれ変わっているのではないでしょうか。
信濃追分で紡がれてきた歴史の中で
「定点」となったこの油屋旅館が、
その土地に生きる人たちによって守られて、
これからの新たな時代の「出発点」になっている——
ホンモノ市の運営の背景には、
とても素敵な方々の活動と努力があったのだと感じました。
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by thinking_grove
| 2011-10-11 00:30
| 長野