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人物のスケッチ。

人物のスケッチ。_d0108212_23425267.jpg



夏のスケッチ教室では人物スケッチに取り組んでいます。
各自で描いてくる自画像の課題に加えて、
教室の中では外国人の女性を招いてモデルスケッチも。

人物の顔が、
描く人それぞれのタッチで絵になっていくのを
見ることが楽しくて、時間があっと言う間に過ぎてしまいます。

人物画には、
風景画や静物画とはまた違った魅力がたくさんあるなあと
発見した夏なのです。
# by thinking_grove | 2011-08-22 23:41 | スケッチ

村上富朗の「木の椅子たち」展。

村上富朗の「木の椅子たち」展。_d0108212_2205667.jpg



土曜日の夕方、
東京は表参道駅からほど近くのスタジオで開催されていた
『村上富朗の「木の椅子たち」展』へ出かけました。

六月に長野県東御市で開催された「木の椅子100脚展」に続き、
村上さんご自身が選び抜かれた30脚を集めての
東京での展示会でした。

当初は会場入りする予定だった村上さん、
残念ながら7月3日に亡くなられてしまいましたが
東京での展覧会の実行委員である
中村好文さんや小泉誠さん、佐藤重徳さん、入夏広親さんをはじめ、
多くの方が訪れ、素晴らしい展覧会でした。

会場に集められた椅子達も、やはり素敵で、
一脚一脚に座りたくなるほど。



展覧会の初日だった昨日は、
中村好文さんを中心にトークイベントが開かれ、
村上さんの家具作家としての仕事ぶりについて語られました。

住宅建築で村上さんとともに仕事をされた中村さんや小泉さん、
長野での家具作家仲間であった谷進一郎さん、三谷龍二さん。
30年以上のお付き合いをされる中で、お互いの
仕事を認め合い、本気と本音でお付き合いをされてきた方々
だからこその、様々な思い出やエピソードがあって、
お聞きしながら感動してしまいました。


会場の一角に置かれた二脚のサックバック・チェアについての
中村さんの言葉が印象的でした。

「三十年前、
 出合ったころに村上さんが作っていたサックバックと、
 今年の春、最後に彼が手がけたサックバック。
 二つを並べると、初期のころから村上さんがいかに完成された
 技術を持っていたかが分かる――。
 今日この二脚を並べられただけでも、
 この展覧会を開くことができて本当に良かった」


- - - - - -


弟子を取らなかった村上さん。

その優れた技術や素晴らしい手仕事、豊かさを、
今後いかに残し、どう若い人達に伝えていくのか。
トークイベントの後半で語られたのは、
村上さんの仕事の「映像化」についてでした。

三月に村上さんの病気が分かり、
「彼の仕事を映像として記録に残し、
 これからの家具作家たちのお手本としたい」と考えた中村さんの呼びかけで、
映像作家の瀬戸山玄さんと中川陽介さんのお二人が
村上さんの仕事風景を撮影されたのだそうです。

編集途中の映像が会場で流されていましたが、
木のアームや座面、バーなどのパーツが
ノコギリや鉋で加工され、椅子として組み上がっていくまでの
場面を見ることができ、一脚の椅子がどれほど多くの
工程や仕事によって生み出されているのかを感じます。

画面の中で、
「シャッ、シャッ、シャッ…」、「トン、トン、トン…」という音とともに
リズミカルに、そして迷い無く道具を操り
椅子づくりに取り組む村上さんの姿を見ていると、
今もどこかで元気に仕事をしているのではないかと
思えるほどでした。

映像は10月頃にはDVDとして販売されるそうです。
こちらもぜひ、拝見したい。


- - - - - -


トークイベント後、スタジオ屋上でのパーティーでは、
会場を訪れた大勢の人たちが、村上さんを偲びながら
たくさんのお話をされていて、涼しくなりはじめた
夕方の時間が本当にゆっくりと流れました。

会の終わりは、
天国の村上さんに届くようにと
中村さんオリジナルの「三本締め」で。

はじめに両手の二本指をたたきながら
静かにはじまる手拍子が、
最後には手拍子の気持ち良い音になって。

集まった人達の拍手が、
空に向かっていつまでも響いていました。


村上富朗の「木の椅子たち」展。_d0108212_21513910.jpg

# by thinking_grove | 2011-07-18 21:50 | 東京

額。

額。_d0108212_22132843.jpg



日曜日の夕方、
描きっぱなしでそのままになってしまっていた
絵の額を見に、町の画材屋さんへ。

形も色合いも、様々な額がある中で、
木の質感で「これは」と感じたものを相談しました。

くわしくは調べてもらってからですが、
自然な雰囲気になると良いなあと
考えながら帰りました。
# by thinking_grove | 2011-07-04 21:47 | スケッチ

ご冥福をお祈りします。

ご冥福をお祈りします。_d0108212_1484969.jpg



今日の未明、村上富朗さんがご逝去された。

春にご病気が分かり、すぐ闘病生活に。

つらくきびしい時間だったはずなのに、
それを嘆くのではなく、友人の方々との時間を
大切に愉しみながら過ごされていた。

誰に対しても同じように接し、
家具職人として自らの仕事に常に
真摯に取り組まれてきた村上さん。

家族みんなが大好きで、
一緒に過ごす時間をいただけたことに、
心から感謝しています。

天国では好きだったお酒を呑んで、ゆっくり休んでくださいね。



- - - - - - - - - - - - -
【 追記 】
ご葬儀・お通夜はご親族のみで執り行われるそうです。
# by thinking_grove | 2011-07-03 22:53 | 長野

アンドレ・ケルテス写真展。

アンドレ・ケルテス写真展。_d0108212_22191198.jpg



今日は午後からメルシャン美術館。
ずっと行きたいと思っていたアンドレ・ケルテス写真展
出かけてきました。

アンドレ・ケルテス(1894-1985)は、
20世紀前半のモダニズム写真の先駆者として、
ブラッサイやアンリ・カルティエ・ブレッソンにも影響を与えた
写真家。ブタペストからパリ、ニューヨークと世界を旅しながら
素晴らしい写真を残した人です。

会場の中に入った瞬間から、モノクロームの写真の中の
景色や人の姿に引き込まれていきます。
ブタペスト時代からパリ時代のころの写真が特に素晴らしかった。

20歳の時に召集され、戦地に赴いた時にも、
戦争という時代のつらさを写し取るのではなく、仲間たちの日常を
隣からそっと撮っている。仲間との友情や、現地の人達への
あたたかいまなざしを感じました。

時代の建物や人々の姿を美しく切り取る写真の数々。
日常の美に気づく力、身の回りの人々を愛する包容力と
やさしさを持った人だったのだと思いました。



アンドレ・ケルテス写真展。_d0108212_22411695.jpg


メルシャン美術館の敷地に隣接するウイスキー貯蔵所。
周辺もどんどん緑になっていて、気持ちの良い風もふいて。

いよいよ夏です。
# by thinking_grove | 2011-06-19 22:17 | 散歩


生活と絵


by thinking_grove

日々の生活の中で、観ることや感じること、そして絵のことを中心に。

伊藤夕歩

●HP
Thinking Grove


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